K10D交換レンズ物語~その①~

hiro_traviq

2007年01月12日 22:29

K10Dに惹かれたポイントの一つ、ペンタックスKマウント。
一眼レフのレンズのボディ取付け部をレンズマウントといいますが、ペンタックスは1975年に「Kマウント」を導入して以来、一貫してその形状を守り続けています。
これにより、昔のフィルムカメラ時代のレンズでも、K10Dに取り付けることができます。
ちなみに、Kマウントの「K」は「King of SLR(=Single Lens Reflex)」に由来しているそうです。

先日ボディを購入した際には、高倍率のAFズームレンズ1本のみ購入したのですが、やはり明るいレンズでマニュアルフォーカス(MF)でピントを合わせることを一種の快感と感じるワタクシとしては、単焦点のMFレンズが欲しいのです。

で、今回購入したレンズが、こちら。
SMC PENTAX-A MACRO 50mm f2.8



か、かっこいい…(#- -#)~ (すいませんバカで)
いやぁ、やっぱり金属製単焦点レンズが持つ風格は、格別だと思います。
あ、マクロレンズを購入したのは、naruさんの記事に触発された訳ではなく、全くの偶然です(^^;



開放F値が2.8と、それほど明るいわけではありませんが、ファインダーの見え味は悪くありませんし、何よりも適度なトルクのフォーカシングリングを回してピントを合わせる感触は、AFレンズを手動でピント合わせする感触とは全く異なり、私はこの感触が大好きなのです。



ペンタックスのMFレンズにもいくつかの種類があります。
今回購入したレンズは「Aレンズ」という最後期のタイプで、ボディ側から絞りを操作するための電子接点を備えています。絞り位置を「A」に合わせておけば、K10Dの露出機能をほぼ制限なく使うことができます。


さて、これまであまりやったことがないのですが、同じ焦点距離・同じ露出で、レンズによる描写の違いを見てみることにしました。

①TAMRON A-14 ズーム50mm相当  1/30秒 F4.5 ISO800


②SMC PENTAX-A MACRO 50mm 1/30秒 F4.5 ISO800


まず気づいたのですが、同じ絞り・シャッター速度で撮ったのですが、TAMRONのズームの方が暗めに写っています。絞り約半段~2/3段分くらいでしょうか。
つまり、同じ絞り値でも、TAMRONのズームの方がより絞り込まれているということです。これがこの個体だけなのか、TAMRON全体の傾向なのか、はたまた最近のレンズ全体にいえることのなのか…よく判りません。

また、描写そのものも少し違います。
絞りも関係しているでしょうが、机の輪郭やカメラの手前の木目を見ると、②の方がより大きくボケています。バックのカーテンの陰の部分などを見ても、ボケ方がよりなだらかですね。

次に、大きく拡大してみます。
あ、ISO800まで上げてますので、暗い部分にノイズが出ています。ご了承ください。

③TAMRON A-14(部分拡大)  ④PENTAX-A MACRO 50mm(部分拡大)
          

(注:③は少し明るく補正しました)
ASA感度の表示窓や、シボ皮の模様など、明らかに④の方がシャープに写っています。レンズに付いたホコリまでしっかり解像しています(^^;
解像力は、今回購入したレンズの方が勝(まさ)っているようです。


今回の比較で、「やっぱり高倍率ズームはダメだ~」とかいうつもりは全くありません。このレンズでなければ撮れない写真、このレンズならではの利便性があるからです。
それよりも、約20年前のレンズが、現在でも十分通用する性能を持っていることに、素直に感心しました。
しっかり造り込まれたモノの輝きは、いつまでも色あせないのですね。

最後に、マクロレンズらしいカットを一枚。

⑥SMC PENTAX-A MACRO 50mm 1/6秒 F5.0 ISO800



ところで、タイトルに「その①」とあるってことは、続きがあるのか…?という指摘が予想されますが、「あります!」と宣言しておきます(開き直り?)。
あ、ただ、しばらく先になるかとは思います…(^^;

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